【眠くなる話】 紙のお金ができた歴史を学ぶと、貨幣が仮想通貨に代わるハザマにいる私達が見えてくる。

さてと、前回ビットコインの仕組みをかなり簡単に説明しました。

【眠くなる話】 ビットコインがお店で使えるようになり、給料がビットコインで払われるようになると「紙幣」は世界遺産になる。

いま、みなさんが使っている紙幣。

紙のお金ですね。世界中で紙のお金とコインのお金が流通しています。

そんなお金ですが、ここでは紙幣に焦点を絞ります。

まず、紙幣はどこで作られて、その原価はいくらか、考えてみましょ。

詳細は省きますが、日本の場合、大体、次のような感じなります。

紙幣が作られているのは、財務省が管轄する国立印刷局、というところです。ここでコインも含め紙幣が作られています。

国立印刷局は、日本銀行券、1万円札を印刷していますが、その原価は19~28円と言われています。実は、貨幣の製造原価については、紙幣の信用力にかかわる問題になるので、どの国もたいした説明をしていませんが、WEBで調べる限りは、この程度の模様です。

キリよく20円として、国立印刷局が印刷した日本銀行券は、日本銀行が、紙幣製造原価として、国立印刷局から、少し上乗せして買い取ります。まぁ、40円ぐらいで買っているのかもしれません。

で、日本銀行はそれを1万円として発行します。

国立印刷局も、そんなに安く日銀に1万円札を売るなら、ぼくにも売ってほしいのですが、残念ながら、日本銀行券は、日本銀行しか買えないです。売ってくれないんですね。ケチ!日銀の100倍でも買い取るんだけどな。

と、日銀ぼろもうけ!という目線もありなんですが、20円の原価の1万円が、どうして1万円として流通するのでしょうか?不思議ですねぇ。40円で買った紙切れが10,000円になるんですよ。

紙に価値が生まれるようになった。これには歴史があるんです。

もともと、紙幣の歴史をたどると、古代中国の北宋(ほくそう)だったり、ユダヤ人の金細工屋だったりしますが、わかりやすいのは金細工の方なので、こちらで紙幣の成り立ちを説明してみたいと思います。

=紙幣の成り立ち=

古代のヨーロッパでは、黄金に細工をする人がいました。多くの貴族はこぞって持っている「金」を細工してもらいアクセサリーにしていました。もちろん、金なので、金を保管する金細工屋の倉庫は、超厳重に警備してあります。

「金」もちの貴族はそんな厳重な警備を見て、ここなら安心、金を保管してもらおう、と金細工屋に金の保管を求めます。金細工屋は、預かり証を発行しました。預けたのは1キロの金です。

その貴族は、金を預けた後、ふらっとブドウ園に立ち寄ります。そこではたいそうおいしいワインが作られており、貴族はそのブドウ園が欲しくなりました。

貴族は農民に、いったいいくらなら譲ってくれるか交渉。金1キロで取引に成功しました。ただ、また倉庫に戻って1キロの金を持ってくるのは面倒くさいので、その預かり証の裏に、本人のサインいりで農民に渡した旨書き込み、農民に渡して、取引が成立しました。

あれれ?

預かり証がお金の代わりを果たしましたね。しかも、裏書きまでしています。これは手形にも通じる行為です。

余談ですが、回り手形ってありますよね。裏書がたくさんある回り手形はみなさん嫌がります。その手形を発行した会社にお金がなかったら、手形が割れない、要はお金が振り込まれないからです。

で、このブドウ園の売買の商売ですが、預かり証が紙幣の代わりを果たしています。金細工の預かり証なんて、メモ帳ですよね。こんなの。でも金細工屋に金がある事は間違いないので、この商売が成り立つのです。

で、この預かり証がたくさん流通し始めると、どうなるか。これが今の「紙幣」の原型です。このようにもともと紙幣、というのは、「黄金」に裏打ちされた価値があったんですね。

これを

金本位制度

といいます。聞いた事あるでしょ。

紙幣の始まりは元々、金と交換できる預かり証だったんです。すげー簡単にしていますが。

大昔に自然に生まれた紙幣は、そのまま第二次世界大戦後まで引き継がれます。

そして、貿易不均衡から2回も世界大戦を行った反省から、アメリカが大量に「黄金」を持っていたので、USDと金の価値を固定して、USDを世界の基軸通貨にしました。

これで通貨安競争とか起きない、と思ったんですね。世界の首脳は。

これをブレトン=ウッズ体制と言いまして、戦後、1オンス=35ドルに固定して、ドルを世界の基軸通貨にしたわけです。アメリカは黄金持ちだったので。

ところがそれから数十年後。

時のアメリカ大統領ニクソンさんが、

いままで、1オンス=35ドルに固定していたけど、明日からもう交換しないよ!だって「黄金」がないんだもん!

と宣言しました。1971年の出来事です。

いわゆる、ニクソンショック。

アメリカは拡大する経済に対応しようと米ドルの発行量をあげていきましたが、どの国もドルを持ち始めましたので、発行量がかなりの量になっていきました。結局、金の量に対して、米ドルを発行しすぎたんですね。

どういう事かというと、1000キロの金があったとします。もしアメリカが、千枚、米ドルを発行したら、1000キロに対して1000枚なので、1枚、1キロと交換ですね。

じゃ、米ドルを1万枚発行したら、黄金は1000キロしかないので、1ドル1キロで交換できるわけがないですよね。10ドルで1キロじゃないと、おかしなことになります。

経済が拡大すると、インフレが起こります。物価が上がるので、紙幣の量を増やす必要があるので、インフレに対応するために、ドルをどんどん刷っていくんですけど、一方で、

1オンス=35ドル

は維持されたんです。

「黄金」を信用の裏打ちとして、米ドルには価値がありましたが、米国からすれば、35ドルで持っている「黄金」を、他国に売らないといけないんですよ。発行しすぎたドル札にそれだけの価値がないにもかかわらず。

んで、ニクソンショックの前に、英国が、20トン黄金交換しようぜ、1オンス=35ドルな!ってニクソンに言ったんですが、もうそんだけの「黄金」がアメリカの手元にないんです。


そこでニクソンは、そんなの知らねぇ!って言ったんですね。

それまであった体制を突然変更すると世界中大混乱になるのですが、実際、大混乱になりました。

ドルの価値が、どんどん下がっていったのです。

そりゃそーです。黄金もってないんですもん。

それまで、1ドル=360円という、今では大変うらやましい円安なんですけど、1971年の年末には、320円と10%以上下落しています。最終的には1ドル308円で、また固定相場に戻したんですけどね。

その後、米ドルを基軸通貨にした金本位制は崩れたのですが。。。

ここから面白いなぁ、と思うのが。

本来なら黄金を価値の裏打ちとして出回っている紙幣ですから、紙幣が価値を持たなくなるのが筋なんです。

しかし、みなさんもご存知の通り、そんなことはなく、海外から買う商品の価値が国内で上がってしまっただけで、紙幣の価値がなくなる事はなかったんです。

もう、人間に刷り込まれているんですね。国が発行している紙幣には、価値があると。

全世界の人間が洗脳されているんです。紙切れに価値があると。黄金じゃなくて、国が発行した紙幣には、なんとなく紙切れ以上の価値があると。

どうして、原価20円の紙幣に1万円の価値があると思うのか。

 
その答えですが、ぼくは、「みんながそう思っているから。」これが答えだと思うのです。

まぁただ、これを学術的に説明すると、非常に都合のいい言葉が、紙幣を発行する国の「信用力」という事になります。

で、この信用力、というのは、GDPやら経済指標や、その国がもっている米ドル紙幣の数、軍事力、などになっていると、予想されていますが、実は何が正解なのか、さっぱりわからないんです。

みんなが、実は1万円の原価は20円だけど、これは1万円なんだ、と思っている。

「人間がみんな同じ考えをする」事には、力があるわけですな。すごい事です。

たとえば、あなたの貯金が1,000万円あったとしても、実はその1000万円という商品の原価は20,000円なんですよ。倒れそうです。

それなら「ゴールド」を持っていた方がいいかもしれないんですが、黄金もってうまい棒買うわけにはいかないので、みんなが価値があると思っていて、さらに、黄金より便利の良い紙幣がそのまま使われるんですね。

こういう歴史を見てみると、今、国が発行している紙幣など、なんでそれだけの価値があるのが、実は誰にも分らないんです。これっていう答えがないんですね。

一方で、前回ブログで述べた、ビットコイン。これって仮想通貨ですが、

〇埋蔵量、発行数量が決まっている、すなわち価値の総量が決まっている。
〇発掘するのに電気代、パソコン代という元手がいるから価値がゼロになることは少ない。
〇世界中で使える。
〇安全性が極めて高い。
〇現在の貨幣に対して相場がある、国の「信用力」というあいまいさに左右されない。
〇中央管理者がいない。

など非常に魅力的な通貨になり得る存在なんですね。

もっと言えば、

〇戦争などにも左右されない

というメリットもあります。首都東京に北からミサイルが撃ち込まれて、政治経済が機能しなくなっても、1万円は1万円の価値をもつのか?と言われると、疑問符が付きます。ビットコインだと、世界の一地域なので、関係ないんですよね。

海外に逃げようとしても、円の価値が半減していたら、外貨が全然買えません。ビットコインなら円とビットコインの相場は崩れても、ビットコインとUSDはあんまり変わらないでしょうね。

こういう話、国家に通貨発行権がなくなるかもしれない、という話ですが、実は、「国家」そのものの存在を揺らがしかねない、大変革なんですよ。

今は、乱高下の激しいビットコインですが、ぼくは買うなら今のうちだと思っています。もうちょっと事業に余裕ができたら、ビットコインを日本で買って運用してみて、その報告をブログでやってみましょう。

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